関西大学が全キャンパス内のごみ袋をすべて減プラ製品に! 年間30万枚で2トン分のプラスチック削減 ~トウモロコシ由来の原料でSDGs推進~

2022.4.11 掲載

「Beyond SDGs人生ゲーム」とは、2030年を目標年としたSDGsの達成と、その先の2050年における「脱炭素社会」「循環型社会」「自然との共存社会」「ウェルビーイング社会」という4つの社会を内包した、理想の未来の実現に関する教育・学習を行うための『人生ゲーム』。一般的な『人生ゲーム』とは違い、プレイヤー同士で協力することで理想の未来を目指す。

また、本学のSDGs推進センター長・平本督太郎の著書『10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本(まなぶっく)』を副教材とし、組み合わせて学びを展開できるようになっている。

トウモロコシ由来のバイオマス原料で、
年間約2.5トン分のプラスチックごみを削減

採用するのは、プラスチックの代替が可能となるコーンスターチ(トウモロコシ)を使用した熱可塑性原料から成るごみ袋(開発:西野金陵株式会社)。市販のごみ袋の大半は、一部に植物由来原料を使用していたとしても、100%プラスチック製品であるのに対し、同ごみ袋は製品の25%が非プラスチック原料から成る点が最大の特長となる。そのため、バイオマスゆえのCO2排出量への配慮のみならず、プラスチックの排出量削減が可能となる。開発した西野金陵株式会社によると、「こうした製品が大学キャンパス内に全学的に導入されたケースはない」とのことで、国内大学として先駆的事例となる。

具体的に期待できる効果について、例えば学内で使用するごみ袋のうち最も使用率の高い45Lサイズの場合、1枚当たりの総重量は29.6g、うち非プラスチック原料の重量は7.4g(29.6g×0.25)となり、これがプラスチック削減量となる。年間使用量は約14万枚であるため、約1,036kgの減プラが実現される。同様に他のサイズ(10L~120L)も計算し合計すると、年間で約2,577kg(全サイズ総枚数:約30万枚)となる。