ミサワホーム総合研究所と国⽴極地研究所が南極の大自然を学べる学習ツール「南極eスクール」をWeb公開 PadだけでなくスマートフォンやPCなどでも利用可能に

2022.10.19 掲載

ミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所と⼤学共同利⽤機関法⼈情報・システム研究機構国⽴極地研究所(以下、極地研)は、iPad 専⽤であった学習アプリ「南極eスクール」のWeb 版を開発し、9月30日より公開した。

両者は、より多くの⼦どもたちに極域科学をはじめとした⾃然科学に関する興味を持っていただくため、産学共同プロジェクトとして、2021年1⽉に、⼦どもたちが南極の⼤⾃然を楽しく学べるiPad専⽤アプリ「南極eスクール」を開発し、配信を開始。そしてこの度、汎⽤性をより⾼めるために、アプリの機能をそのままにWeb化して公開した。これにより、iPadだけでなく、iPhoneやandroidなどのスマートフォンやPCなどでも「南極eスクール」を楽しめる。

ミサワホーム総合研究所と極地研は、「南極eスクール」を通して⼦どもたちに遥か遠くの南極の世界を⾝近に感じてもらうことにより、地球環境への興味喚起や意識向上に貢献していく。

「南極eスクール」の経緯

ミサワホームは1968年の第10居住棟をはじめ、南極地域観測隊員(以下「隊員」)の観測や⽣活を⽀える建物を受注、また、極地研に毎年社員を所属させ、隊員の中では数少ない建物のプロとして建設に携わってきた。また、帰国後に極地研と連携して⼩中学⽣を中⼼に、隊員の⽣活の様⼦や南極ならではの⾃然現象などを隊員経験者が⾃ら伝える「南極クラス」を展開している。

極地研は⽇本における南極地域観測の中核機関で、昭和基地と国内の学校やイベント会場を衛星回線で結び南極地域観測隊(以下、観測隊)の活動を伝える双⽅向ライブ中継や、各種イベントを通じて、南極観測に関する情報を発信している。また、「観測隊ブログ」では、観測隊の南極での観測や⽣活の様⼦を伝えている。

  • 南極eスクールのトップページ

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  • 南極eスクール

ミサワホームは「南極クラス」を院内学級や特別⽀援学校など、ベッドの上やパーソナルな環境でも対応して開催できるように、極地研協⼒のもと、2014年6⽉に限定公開のiPad専⽤アプリ「南極ウォークビュー」※1を開発。そして2021年1⽉に、科学的知⾒を追加してリニューアルし、「南極eスクール」として⼀般公開した。そして今回、汎⽤性をより向上していくために、iPad専⽤アプリの機能をそのままにWebサイトに公開した。

「南極eスクール」では、南極に関する話題を、地理・歴史・⽣活・⽣物・地学・宇宙の6分野に分けて紹介していく。それぞれの分野で紹介される360度パノラマ画像が、使⽤するデバイスに内蔵されるモーションセンサーと連動※2。⼿にしたデバイスの動きに合わせて画像が動き、まるでその場に居るかのような感覚で南極の景⾊を楽しむことができる。また、360度パノラマ画像に配置されたポイントをタップすることで、南極⽣息の動物たち、太陽が沈まない⽩夜、隊員が⽣活を行う昭和基地内部の様⼦などに関するパネルがポップアップ。極地研の研究者が監修した解説とともに、それぞれの分野に関する貴重な映像、画像を見ることができる。

※1「南極ウォークビュー」は2014年度キッズデザイン賞を受賞している。(リリースはこちら https://www.misawa.co.jp/corporate/news_release/misawa/pop-up/release-pages/2014_07_04/index.html)
※2 モーションセンサーが搭載されている端末に限る。また諸条件により作動しない場合がある。なお、閲覧ブラウザは、Googleクロームを勧めている。