SDGsに取り組む大学/千葉商科大学「自然エネルギー100%大学」へ。2021年度の達成・取り組み状況

2022.3.9 掲載

千葉商科大学では、電気とガスを含めたキャンパスの総エネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの発電による「自然エネルギー100%大学」をめざす取り組みを進めている。環境目標1の「消費電力に関する100%」については、2019年に達成しているが、現在は環境目標2の「消費エネルギーに関する100%」について、2023年度までの達成をめざしている。2月24日には、以下のように今年度の達成状況や取り組み等について報告した。

達成状況

112.8%(2021年1月~2021年12月の自然エネルギー率)
【2023年度目標:100%】
※自然エネルギー率:創出エネルギー量を消費エネルギー量で割った値(小数点第二位以下を切り捨て)
※新型コロナウイルス感染拡大防止の各種対応の結果、キャンパスの消費エネルギー量が大幅に減少し、同大の環境目標2が実測上は達成となっている。しかしながら、これは新型コロナウイルスの流行による異常事態の結果であることから、環境目標2の達成年度を2023年度としている。

「自然エネルギー100%大学」への取り組みや
関連する主な動き (2021年度)

2021年4月
2018年9月より参加している気候変動イニシアティブ(JCI)が発表した「パリ協定を実現する野心的な2030年目標を日本政府に求めるJCIメッセージ」に賛同を表明。

2021年6月
原科学長が代表世話人を務める「自然エネルギー大学リーグ」が設立。日本国内の大学が集まり、自然エネルギーの活用等を通じて大学活動に伴う環境負荷を抑制し、脱炭素化をめざすことを目的としている。

2021年6月
石炭火力の廃止に取り組む平田仁子サイエンスアカデミー特別客員准教授が、2021年のゴールドマン環境賞を受賞。日本人の受賞者としては23年ぶりの3人目、日本人女性としては初の受賞。

2021年7月
学生団体SONEが省エネ意識啓発のため、学内で打ち水イベントを実施。

2021年7月
「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画。

2021年7月~12月
環境に関心のある高校生を対象に「自然エネルギーと私たちの未来」、「SDGsのために、今、私たちができること」という2つのテーマで「第7回全国高校生 環境スピーチコンテスト~コロナ禍のもとで考える~」を実施。

2021年12月
2022年2月から学内建物に蓄電池設備を導入することを発表。屋上太陽光発電による電気を災害時等の非常電源として活用できるようになる。